南米バイク旅 69 それはもはや違反取締ではなくてただの言いがかり。そんなことをしている警察官にもアルゼンチンバックブリーカー。
はいどーもー、オーラーッ!!現在はブラジルビザ取得の為にパラグアイにいる森です。結局南米を8の字を描くように移動しております。
コルドバで調理用のガス対策をした森は、ブラジルビザを取る為にパラグアイのエンカルナシオンという街を目指しました。
北上するにしたがって気温が上がり走りやすくなっていきます。
あーね、流石に国道は馬車禁止なのね・・・。
このお天気。
気温も最高12度まで上がって暖かいです。
この日は橋の下でテント張りました。
ここなら雨も怖くない。
怖いのは一晩中鳴き続けている野鳥のスタミナです。
おー、事故?
と思いきや
いやいや、列車の車両はこの状態で放置したらアカンでしょ。
アジア某国みたいに土に埋めるのもどうかと思うけど・・・。
久しぶりに元気のない突っ込み(最近突っ込みにキレがなくて悩んでる)を入れながら走っていると州境の検問が・・・
警察官が「端に寄せて止まれ」のジェスチャー。
当然それに従う森
森「オーラー、なになに?書類?はいこれ、パスポートとバイクの書類と免許ね。」
警察官「中国人か?日本人か?」
森「あ、日本人ですー。」
警察官「そうか、保険は?」
森「はいはい保険ね、これです。」
警察官「お前、ライト点けてなかっただろ?ちょっとこっちにこい。」
森「んんんっ!!?いやいや、アルゼンチンはライトの常時点灯義務があるんですよね、それ知ってるんでずっと点けっぱなしで走ってますけど?」
森、キーをON・OFFしてライトが点いているのを見せる。
警察官「いいからこっちに来い。」
森「うーぃ。」パトカーのところまで連行される森。
警察官「おい、この表を見ろ。ライトの無灯火は違反だ。814ペソ(11000円ぐらい)の罰金だ。」
森「ははははは、いやいや、私ずっと点けっぱなしですけど?」
(ここで怒ってはいけない、アルゼンチンには「警官侮辱罪」なる意味不明な罪があるので、ここでナメたことをするとしょっぴかれる。)
警察官「ここを通るときには点けてなかったんじゃないのか。」
森「いいえ、私はいつでもライトを点けています。」
警察官、切符を切ろうとする。
森、諭すように「私はずっとライトを点けています。」
警察官「違反切符を書くぞ。」
森、ロボのように「イイエ ワタシ ライト ツケテル ズット」
警察官「本当に書くぞ!?いいのか?」
森、壊れかけのレディオのように「ワタシ ライト ツケテル ズット」
警察官「お前は南米のどの国を旅行してきたんだ?」
森「コロンビアでバイクを買って、エクアドル・ペルー・ボリビア・パラグアイ・ウルグアイ・アルゼンチンと周ってきました。」
警察官「もー行っていいぞ。」
はぁ!?
はい、アメリカ映画の思わせぶりなラストシーンの様に謎しか残りませんねっ!
そもそも私ね、ウルグアイでミカに貰った「反射ベスト」を着て、「ヘルメット」もちゃんとかぶって、ライトはロービームが暗くて分かりづらいから「ハイビーム」点けて制限速度も守って走ってるんですよ~。
で、検問やってた地域は曇ってたしどストレートの道なんで、ライトが点いているか点いていないかなんて300m手前からニャンドゥ(おバカさんだから真っ直ぐ前にしか逃げれない)でも分かると思うんですよ。
やっと出会えたニャンドゥ(ちっちゃいダチョウ)
やー、イミフッ!
お前の脳みそは鳥以下かっ!
まー、小遣い稼ぎしたかったんでしょうね、警察官。でもナメんなよー、日本人ナメんなよー、天然パーマなめんなよー、牛肉ばっか食ってるからって丑年ナメんなよーっ!
ま、とにかく袖の下は一切払う気がないんで、ひたすら自分の正当性を主張し続けてたらなんとかなりました。いや、つーかなんも悪いことしてないしなっ。堂々と諭すように、ときにはロボのように、またあるときは壊れかけのレディオのように同じことを言っているとなんとかなりました。
やー、でも気に食わんわー。なんやねん、これもしホンマに違反してても拒否し続けてたら見逃すんかいっ!
ちゃんとせーやっ!
あ、でもね、私はアルゼンチンは好きですよ。良い人達と出会えたし、警察官にも良い人はいてるしね。肉美味しいし。
ただこういうちゃんと仕事しない公務員が1番嫌いなんです。
気分悪いんじゃ。せっかく良い出会いがあって良い思い出ができたのに、最後で台無しなんじゃボケ!
もーお前辞めてまえや、ホンマに。
もしな、
もしもオレが
こんな体やったら
ハイお前こうっ!!
そしてもしな、
オレの左腕が
ロックバスターやったら
ハイお前こうっ!!
よかったなっ!
オレがアイアンマンでもロックマンでもなくてっ!!
と、グチはこれぐらいにしまして。
横で見守っていてくれた地元のおばちゃんにブルースウィリスばりの不敵な笑みを向けて走り去った森でした。
そうそう、検問から1km程離れた所で無灯火の地元ライダーとすれ違いそうになったんで「あっちで検問やってんで」と教えると、「グラシアスッ!」と言ってそのライダーはUターンして引き返していきました。笑
どんだけ警察嫌われてんねん。
続きまして、久々のスマッシュヒット
どこ見てんすかっ!!
やー、見事にだるっだるですなっ!
救う気が微塵も感じられませんけどっ!
もーちょっと気合い入れてペイントして欲しかったなっ!
気合いを入れるといえば
電柱の高さの不揃い感も半端なかった・・・。
やー、流石南米、
おおらかっ!
そんなこんなで、2日かけてパラグアイのエンカルナシオンに移動した森でしたっ!!
P.S.まだ5000kmしか走ってないのに、スプロケが死にそう・・・。なんか溝がナイキのマークみたいになってますけど?
ブラジル製より中国製の方が耐久性あったかな!?
多分うちのお兄ちゃんは自分のバイクのチェーンにこんな錆があったら発狂する。