ワイナポトシ② 人間には酸素が必要
はいどーも~、オーラーッ!!明日ウユニに向かおうと思ってたんですが、ウユニでキャンプするには現在の装備では貧弱なので、もう1日伸ばそうか考えている森です。
でも荷物増えるの嫌やな~・・・。どないしよっかな。
では前回の続きです。2日目、ベースキャンプでセシリオに起こされた私は、朝ごはんを食べてベースキャンプの外に出てみました。
いやいや、雪積もってますやん。
ご飯を食べてパッキングをしてハイキャンプを目指します。
自分の荷物は自分でハイキャンプまで持っていきます。ブーツ・アイゼン・ハーネス・メット・アイスアックス・おやつ・防寒着・カメラ等で、多分10kgちょいぐらいです。
登り始めは岩場でした。
前を歩いているのは、私が半強制的に登山に誘った元ライターの「ヒデさん」(喘息をもっている)です。
あ~、明日の早朝にはあの天辺にいるんかぁ~。
と、恋する乙女の様に何回もつぶやく30歳無職。
1時間ぐらい登ると景観がガラッと変わります。
休憩中のおっさん2人
おっさんもう1人追加
ハイキャンプに行くまでの道で、すでにこんな状態。
セシリオは余裕そう。
休憩中はだいたいこんな感じになります。
やっとハイキャンプに到着です。
5270mか、既に富士山は越してます。
ハイキャンプぐらいから、割とガチで息苦しさを感じます。
ココは既に雲の上です。
明日、大丈夫かな・・・。
お昼ご飯はカツでした。
晩御飯はお肉とマカロニでした。
とにかく食べて、少しでも多くのグリコーゲンを蓄えにゃっ!!
夜中からのアタックに向けて休みます。
静けさと息苦しさ。
とにかく少しでもこの環境に体を慣らさないと・・・。
アタック開始まで、あと数時間。大丈夫だろうか。昨日の韓国人の男の子は5800m地点で呼吸が出来なくなって下山してきたと、ここに来る道ですれ違ったときに言ってた。
こんな肺が真っ黒の素人が、6088mを本当に登頂できるのだろうか。目を閉じると、荒い呼吸とともに不安が込み上げてくる。
「退くも勇気」というけれど、頂上に登って、そこから見える景色を見てみたい。
30年間色んな苦しいことを経験させてきたこの身体。今はそれらに耐えてきたこの身体を信じるしかない。
体力が尽きたら気力で、それでもダメなら精神力のみで登ってみせる。
喘息があるヒデさんは大丈夫だろうか・・・。
静寂はときとして、心に恐怖をもたらすものだと知った。