南米バイク旅 52 人情ラプソディー
はいどーもー、オーラーッ!!今日も元気に朝からお肉を食べている森です。こんな食生活を続けたら、間違いなく痛風になってしまうでしょうという心配などはどこへやら、今はただ今まで溜めてきた「動物性タンパク質へのとめどない欲望」を狂犬のリードを外すかの如く解放しています。
では、前回の続きです。
朝目覚めて身支度をして走り出すと、そろそろ給油が必要だったのでスタンドに寄りました。「うわ、ガソリンめっちゃ高いやん。」と思いながら店内で少し休憩していると・・・
あやしげなオジサンが声をかけてきました
(まさかこの出会いが、後々あんなことになるなんて思ってもいなかった。)
オジサン「君はどこから来たんだい?」
森「あ、日本から来ました。南米をバイクでフラフラしてます。」
オジサン「私はウゴと言います、よろしく。」
森「あ、ウゴさんね、よろしく。私はヨシっていいます。」
ウゴ「ショシ?」
森「違います「ヨシ」です。」
ウゴ「ヨシ、これからどこに行くんだい?もしよかったら「コンコルディア」でバイク乗りの集まりがあるんだが、来ないか?」
森「え?これからウルグアイを目指すんですが、コンコルディアってどこですか?」
ウゴ「川を挟んでウルグアイの向かい側だよ!来るかい?」
森「うっす、行きますっ!」
ウゴ(銀行員)
と、何故かアルゼンチンライダー二人と「コンコルディア」という町までプチツーリングすることに。
やってきましたコンコルディア
チョッパーが多い
お~、むちゃなカスタムしてますな~。
嫌いじゃないっす。
ほっほ~、こんだけ車高下げたら
そりゃ~スタンドこうなるよね。
角度が真横だね。
陽気なおっちゃん達。
KAIDAも溶け込んでます。
仲間が多くて嬉しそう。
おっ、昔のNINJA250。
次々に色んな人を紹介され、写真撮影が始まります。
肉焼けたぞぉぉー!と一声上がると、
みんな集まって焼肉(アサード)開始です。
肉がデカいので切り分けも大変。
最初はナイフを使っていても・・・
「アカン、切れへん。」って素手で引き裂きにかかります。笑
ウゴがお皿とナイフを貸してくれました。
アサードのお金を払おうとしたら「ノーノー♪」といって受け取らなかったウゴ、感謝です。こんなみすぼらしい何処の馬の骨かも分からない謎のモジャモジャの東洋人に親切にしてくれてありがとう。
なんか飛んでます。
この赤い刺繍の皮ベストを着た3人が「ウルグアイに来るならウチに泊まればいい!」と誘ってくれた。ウルグアイ人のライダー達。
この出会いが、ウルグアイの旅の予定を激変させることになった・・・。
見た目も言語も考え方も違う。ただバイクに乗っているという共通点しかない。
そんだけの理由で、こんなにも優しく暖かく接してくれる。
この後、スムーズに穏やかに大きなネットワークに巻き込まれながら転がっていくことになった・・・。