南米バイク旅 54 思い出ローキック
はいどーもー、オーラーッ!!今日のブエノスアイレスの空模様は生憎の雨です。なので宿に引きこもって記事を書く予定です。ですが、予定は未定。あくまで未定な森です。
前回の続きです。
ウルグアイのサルトという街で日々をのんびり過ごしていると、ミカに突然
ミカ「ヨシは格闘技習ってた?私のお兄ちゃんが総合格闘技の先生だから、もしよかったらスクールに遊びにいってみない?」
と言われたので、
練習生が「押忍っ!」っていって礼をするんで、空手の打撃系が強いんかな?って思ったら、寝技を主に練習しているみたいでした。
少し見学していると
ミカ「やってみる?」
森「え?いいの?練習のパンツ借りれる?」
と、何故かトントン拍子に話が進み
何故かいきなりスパーリングに。笑
(アップ無しかよ)
お~、写真で見るとめっちゃ速そうに見える。
関節でもちゃんと一本とりましたよ~。
この写真はストⅡの豪鬼の「瞬獄殺」みたいで気に入ってるやつ。
※ 豪鬼・・・めっちゃ強い。「ウーン!」としか喋らない。
結果は、スパー6戦でこっちのダウンはなし。寝技での一本が2つに、立ち技でのダウンが2つ、時間切れドローみたいなんが2つです。その間被弾は3、4発程度やったと思います。
分析ですが。私の格闘技の基本は少林寺拳法です。基本立ち技ね。そのベースに、ちょっとかじった空手・ボクシングの要素も入ってると思うんで、「タックルと投げから倒してマウントとってボコボコ」「倒して関節を極める」ような戦い方を重視していたここの練習生とは相性が良かったんだと思います。みんな戦いにくそうでした。
いや、タックルくるって分かってたら対処できるでしょ。万が一倒されても「腕ひしぎ」や「フロントチョーク」ぐらいはアドリブで素人にも出来るし。もちろんタイで習った跳び膝も使わせて貰いました。流石に全体重をぶつけるだけあって、ガードごと吹っ飛ばせる。流石は立ち技最強と謳われるムエタイ・・・。
戦ってみて思ったのは、「流石は南米、戦い方が情熱的!」です。とにかく勢いとラッシュが凄かったです。そして何より闘争本能が凄かったっす。でも間合いを取ってヒットアンドアウェイ的な戦い方は苦手だったよう。突きも蹴りも派手な大技(バックブローやいきなりの後ろ回し蹴り)が多くて見切れるし。しかも腰が入ってないからパンチで落とせるし。でも1発だけ貰ったローキックがごっつ痛かった・・・。(翌日から2日間まともに歩けなかった)
なんし楽しませて貰いました。
試合も見に行きました~。私に超強烈なローキックをお見舞いしてくれたのが、上に乗ってる「ホセ」です。彼の仕事は警察官、現在第一子が奥さんのお腹の中にいます。この試合はウルグアイ人VSアルゼンチン人で、何故か試合前に両国の国歌が流れて全員起立・斉唱してました。勝利したのはホセ。彼は15歳の時から格闘技を始めて、7年間無敗らしいです。
(いやお兄さん?そんなヤツと素人をスパーさせんなよ・・・。)
国歌斉唱中
もう一つ感じたのが、やっぱ格闘技っていいなってことです。色んなスポーツがあると思うんですが、大体がチーム戦で局面局面で1対多数という場面が見受けられます。それがチーム戦での戦術であるとは分かってるんですが、私はやっぱり1対1のサシでお互いの全存在を力の限りぶつけ合う格闘技が好きなようです。意識が途切れるほどガチでドツき合ってたのに、試合が終わるとお互いに笑顔で礼をしてハグして讃え合ってる。アマチュアでお金がかかってないから、純粋に戦いを楽しめてるんでしょうね。
清々しくて、ちょっと羨ましかったです。
P.S. あー、足めっちゃ痛かったの思い出してきた~。