南米バイク旅 59 ほろ酔いヘビーメタル
はいどーもー、オーラーッ!!ブエノスアイレスでもいい出会いに恵まれて、ほのぼのと過ごしている森です。71歳のじーちゃん旅行者と知り合いました。なんか自分のじーちゃん(義勇さん)を思い出してほろりときてしまいます。何を隠そうじーちゃんっ子だったので、お年寄りにはめっぽう弱い30歳無職です。
ま、このじーちゃん
400gのステーキ、ペロッと平らげるんやけどね。
(ガチで達者なじーちゃんです。)
さて、では前回の続きです。
いぶし銀のヘソルじーちゃんが国道まで送ってくれ、熱いハグをして別れたあとに目指したのはアルゼンチンです。
モンテビデオやコロニアから船でブエノスアイレスに行くルートもあったんですが、いかんせん高額だということなので、少し戻って橋を目指しました。
ヘソルじーちゃん、こんなヤツをホンマにたくさん心配してくれてありがとう。色んな情報を調べてくれて
手書きの地図まで書いてくれてありがとう。
(超アバウトやけどなっ!)
アルゼンチンに入ってからの地図も書いてくれてありがとう!
「何かあったらこの番号に電話するんやで」って番号を書いてくれたのはばーちゃん。ばーちゃん、こんな至近距離やのに大ボリュームで教えてくれてありがとう。
ばーちゃんの娘さんはフランスでモデルやってるらしいです。そのことも超至近距離(もはやゼロ距離射撃)で大ボリュームで教えてくれてありがとう。でもちょっと耳痛い。
おれ、この地図でブエノスアイレス目指します。
もうGPSとか使わないっす。
地平線を眺めながらひたすら走っていると
出たよでたでた、ウシ。
画面の対角線いっぱいのウシ。
「夕暮れとウシ」
「太陽とビキニ」「ヒゲとボイン」みたいに言ってみたけど、ただのウシ。
いや、大げさな表現じゃなくて、本気でうじゃうじゃいてます。
石を投げればウシに当たる状態。
犬も歩けばウシをかじる状態。
ウシも歩けばウシに当たる状態。
通勤ラッシュの地下て・・・・はい、しつこいですねスイマセン。
や、確かにオレは君たちの仲間をこれでもかっ!っていうほど食べてきたけどもっ!
みんながみんなこっち見んなやっ!!怖いって!
それともアレか?オレが丑年日本代表やからかっ!?
ライバル意識か?
この写真はキレイな夕日と青空のコントラストを映した写真ではありません。
大量のウシ達を映した写真です。
ウシ達に「お前らも大変やな」と別れを告げ、辿り着いたのは
ここ、フライベントスという国境の街の手前の街!
ダボ(パッと見は悪そうなにーちゃん)がガレージを貸してくれてテントを張らせて貰いました。
チーム「Linyeras」
Linyerasとは馬に乗って行きついた先々で仕事をしながら、流れ者として生活していた人たちらしいです。それを現代風にアレンジして馬をバイクに変えたのがこのエンブレムだってゆーてました。
おーおー繋がってるね~。
よく見ると
おっ、ルイスとミカのチームステッカーも貼ってあった!
ヘソルのもあるっ!
奥のチョッパーがダボの手作りバイク。
仲間が集まってきて火を起こしたら、お約束のアサド(焼肉)。
今回は大量のチョリソーでした。
ちなみに焚火の木は、その辺から拾ってきたり、壊れかけの木製のベンチみたいなんをバキッと壊したりしてました。
ええんか?
まぁ、パトカーが何も言わずに横を素通りしていったけども・・・。
たき火、アサド、ときたらこれまたセオリー通りの「アルコール」。
おいヨシ!これ飲んでみっ!って半笑いで飲ませてきたのが
北欧のヴァイキングにしか見えないコイツ。
名前が長かったので、私はヴァイキングって呼んでました。
こう見えて彼は高校の歴史の先生。日本の歴史も勉強していて、日本は面白い歴史をもつ国だね!ってゆーてました。
「ショーグン」「トクガワ」って言葉が好きみたいです。
ほろ酔いで爆音のヘビーメタルを聴きながら、道端で焚火を囲んで焼肉という意味不明な状況の中、何故か日本の歴史の話をするという「混沌」という言葉がピッタリな夜でした。