南米バイク旅 99 「メデジン」そうそれは南米バイク旅の始まりの街。ドラクエでいうところの始まりの村的なところ。村の周囲にはスライムぐらいしかいてない。でも橋を渡るとなぜかモンスターが1段階強くなる。俺も1段階成長できたのだろうか?とかそんな真面目なこと考える暇もなくあれよあれよという間に到着しました。めでたしめでたしっ!あ、タイトル長すぎやしませんか?とか思ったそこのキミっ!いいですか、この記事のタイトルは句読点など気にせずに一気に読み上げてください。もし途中で嚙んでしまったら私をご飯に連れて行くこと。
はいどーもー、オーラーッ!!ブラジルの弓場農場で体重が10kg増えて自己最重量の70kgだった体重が、今朝体重計に乗ってみたら64kgになっていた森です。
帰国までにもう少し減量したいと思います。
さてさて?前回の記事を読んで、今回が南米バイク旅の最終回だと思っていた諸君っ!
焦らない焦らない。
一休み一休み
私はKAIDAと出会ってバイク旅を始めたので、KAIDAとお別れするまでがバイク旅だと思っていますのであしからず。
はいではラストランの様子を書いていきますっ!
メデジンから470kmぐらいのところから出発。
距離的にも射程圏内だと判断したので、おそらくこれが私とKAIDAのラストラン。
KAIDA、頑張ってくれなっ!
もうスプロケの減りなんて気にしないから飛ばしますよ!!
コロンビアは都市部から少し離れると、山の緑がとてもきれいです。
走ってて気持ち良い、そして懐かしい。
あー、これな
いくらなんでも多すぎやしませんか?
この電線にぶら下がっているクツは、噂ではよく「麻薬の取引場所」なんて言われています。中南米の田舎や貧しい地域で見かけることができます。映画とかで映ってるの見たことあるでしょ?
そういえばウルグアイでお世話になったミカは「麻薬売ってるとこ」て言ってました。
「え?ホンマなん?」と思ったのですが、私の意見は「こんな分かりやすいマーキングしたら、麻薬の取引なんか一発でバレるやん。」なので、いまいちよく分かりません。
貧しい地域に多いから、もしかしたら違う意味があるのかもしれませんが、あまり良いものではないというのは理解できます。なんなんすかね、これ。
あ、ちなみに発見したのは街外れね。
あー、空がきれい。
KAIDAと一緒に見る空もコレが最後になるのね・・・。
コロンビアの景色を見てたら「メデジン帰ったら落ち着ける場所があるから帰りたいけど、帰ったらKAIDAとお別れやから帰りたくない。」っていう
「夜中やけどお腹減ったからラーメン食べたい、でも太るから食べたくない。」みたいな葛藤が始まる。
でも帰る。
始まりがあれば必ず終わりがある。
そんな当たり前のことを忘れるぐらい、この南米バイク旅は刺激的だった。
旅が始まってから、どれだけ祈ったか分からない。
特定の宗教を信仰していない私でも、たくさん祈った。
たぶん人は、自分の力ではどうにも出来ないときに祈るのだと思う。
いや、むしろそういう時にだけ神に祈るべきだと思う。
何でもかんでも神様を頼りにしていると、自分も怠けてしまうし神様だって疲れてしまう。
だから、出来るだけ多くのことを知って自分で判断し、そして努力しなければならない。
それでも人間なんだから限界がある。
だから祈った。そして、感謝した。
そんな場面が、今回のバイク旅には多かったと思う。
つい8か月ほど前に出て行った玄関。
無事に戻ってきた。
沢山の人と出会い、助けられた。
生き延びたんじゃないと思う。
生かされたんだと思う。
きっと自分が思っているよりずっと沢山の人が、私が祈った以上に、私の無事を祈ってくれていたんだろう。
以前どこかで「祈りには無限の力がある。」と聞いたことがある。
宗教的なものを抜きにしてその通りだと思う。
みんなの祈りが、気持ちが、私を生かしたんだと思う。
ありがとう。
2015年 10月 7日
森 義昌、南米バイク旅始まりの街、コロンビアのメデジンに無事帰還。
諦めなくてよかった。
P.S. もう少し続くよ南米バイク旅!