南米バイク旅 77 久しぶりの定期試験前日みたいな心境。
はいどーもー、オーイー!!あ、オイってポルトガル語で「よっ!」みたいな挨拶です。スペイン語では「オラ」です。ってそんなんどーでもいいっすね。そういえばいつの間にか夏休みが終わっていますね!みなさん、悔いのない夏休みは過ごせましたでしょうか?私は今も人生の夏休みを満喫しております。
汗だくでっ!
あーもー、アマゾンめっちゃ暑いや~ん。南部の街より湿度がある分、めっちゃ汗かくや~ん!
っはい、それではいよいよアマゾン縦断について書いていきますよ~。
そもそもアマゾン縦断ってなんぞなもし?と思っている人の為に軽く説明をします。
そのまんまです。ブラジルのアマゾナス州、アマゾン地域を縦に突っ切ります。
ブラジルはほとんどの道がアスファルトで舗装されていて、ポストも沢山あって、それはそれは走りやすいのです。
だがしかし!
アマゾンを縦断するための「BR-319」という道(一応高速道路)は、それはそれはブラジル国内で悪名を轟かせています。
この道路はウマイタという街からアマゾナス州の州都「マナウス」までを結んでいます。
曰く、オンサ(ジャガー)がいて危険。
曰く、600kmの区間にポストがない。
曰く、あんな道をバイクで行くなんて自殺行為。
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いやいやいやいやっ!
雨季ならまだしも、いまは乾季だがねーーーーー!!
今までの南米バイク旅で色んな道を走ってきました。これほとんど土砂崩れやろ!みたいなアンデスの山道。空襲の後の砂場みたいな道が100kmぐらい続いたボリビア→パラグアイの道。標高4700m付近では雪の中を走り寒さで全身が痙攣した。
もうこれはね、このBR-319はね、私の南米バイク旅における総括なわけですよ。
学年末試験、いや、卒業試験みたいなもんなんですよっ!
いままでの経験を活かし、いかに危険な道を危険に遭遇せずに走り抜けるか!
なのでアマゾン縦断です。
決して私が「ドM」だからなんじゃありません。
これは挑戦です。
ってゆーても、往路と同じ道以外でコロンビアに陸路で帰る道がココしかないからっていうのもあるんやけどね。
んじゃ、今回はBR-319の2015年9月時点の情報を書いておきます。
もしかしたら同じルートを走る日本人ライダーがいるかもしれないし。
今回、私に協力してくれたのはこの人。
ミノタウロさん。(略してミノさん)
ミノさん自身はこの道でマナウスまで行ったことはないらしいけれど、何人ものライダーがここを拠点にアタックして成功しているらしいです。
なので生の情報をたくさん持っています。
さっそく地図を書いて貰いました。
ウマイタからマナウスまでは約700km。
ウマイタから出発して30kmの交差点を右折するとBR-319。
そこからさらに70km進むと、最後のポストがある。
ウマイタから200kmの地点に農家がある。
ウマイタから250km地点周辺は、オンサが生息していて人間も食べられている。
ウマイタから300kmの地点から40km毎に電話の鉄塔がある。夜はこの鉄塔の敷地内に入って寝れば安全。
ウマイタから450km地点に小さな集落があり、宿泊施設や電話がある。ここの大きな川は渡し船で渡ることができる。
ウマイタから600km地点に小さな街があり、そこからマナウスまではアスファルトである。
なので、危険な未舗装路は
700km-(最初の100kmと最後の100km)=500km
となる。
問題なのは天気。いくら乾季といえども雨は降る。雨が降ると土の道はたちまち粘土質なダートに変わってしまい、車でもスタックしてしまう。
もしダートの中でコケてしまうと、ヌチャヌチャのグチャグチャなのでバイクを起こすことすら難しい。
2,3年前にアフリカツインでこのルートをアタックした後藤という日本人は、途中でコケて断念して引き返してきたぞ。
と、有益な生の情報をもらい、心づもりをしました。
KAIDAの準備
アマゾン仕様にするためにフレームにバンパーを取り付け、そのバンパーに弓場農場で貰ったパイナップルの木箱を半分に切った物を取り付けた。この箱には5Lのガソリンがはいる。
Fフォークに付けているこれまた弓場農場で作ったガソリン入れは、ウマイタに付くまでに振動で折れてしまったのでなし。
なので、前から持っていた1ガロンの携行缶プラス更に5Lのポリ缶を、ロープで荷物に括り付けて。
こーなった。
わお、走りにくい。
コンディションはまずまずというところ。
ミノさん曰く「ヨシが来るまでは40日もの間一滴も雨が降らなかったんだぞ?なのになんだ今日は、雨が降っているじゃないか。ヨシはわざわざ雨を連れて来たのかっ!?ははっ!」
どうやら私は本当に雨男のようだ。
次回、いよいよBR-319に突入!